平成24年度の見出し結果については11/26日に道教委が振興局単位の概要を公表していたが、先日、小樽市分についての結果が
公表された。HPで公開されているが要点をまとめた。
◆調査日時 平成24年4月17日(火l)
◆実施校数
・小学校26、中学校14 計40校
◆児童生徒数
・小892人、中977人 計1,869人
<学力調査>◆小学校(6年生)
・国語A→全道と「ほぼ同様」、全国より「やや低い」
・国語B→全道と「ほぼ同様」、全国より「低い」
・算数A→全道と「ほぼ同様」、全国より「やや低い」
・算数B→全道と「ほぼ同様」、全国より「やや低い」
・理科→全道、全国と「ほぼ同様」
◆中学校(3年生)
・国語A→全道と「ほぼ同様」、全国より「やや低い」
・国語B→全道と全国より「やや低い」
・数学A→全道と「ほぼ同様」、全国より「やや低い」
・数学B→全道と「やや低い」、全国より「低い」
・理科→全道、全国より「やや低い」
注〜「A」は基礎知識、「B」は活用力
表記については、
・5%以上高い→「高い」
・3〜5%高い→「やや高い」
・3%以内→「ほぼ同様」
・3〜5%低い→「やや低い」
・5%以上低い→「低い」
ご覧のように最高でも「ほぼ同様」で全国、全道平均より3%以上高い項目が見られない。
一方、全国平均に比しては「やや低い」「低い」しかなく、昨年に比較するといくらか学力が向上している場面があるのかも知れないが、依然として低位にあるのは間違いない。
具体的な改善策を含めた詳しい内容については、今後、報告書として各学校に示すとしているが、これらの結果をいかに学力向上に結び付けるかが問われることとなろう。
<学習状況調査>◆朝食を毎日食べているか?
・全国と比べ、朝食を
食べている割合が低い。
◆携帯電話で通話やメールをしているか?
・全国と比べ、携帯電話を
使いすぎている。
◆学校の授業時間以外に家庭で勉強しているか?
・全国に比べ、
家での勉強が足りない。
◆家や図書館で読書しているか?
・本を全く
読まない割合が高い。
携帯電話を「ほぼ毎日使用している、時々している」割合は、全国比で小学校で6.2%、中学校で14.1%も高くなっている。
また家庭で「まったく勉強しない」割合が小中ともに全国のおよそ2.5倍になっている。家で「3時間以上勉強する」が小学生では全国の半分となっている。
勉強しない習慣が染みついているのか?携帯電話の使用率が高いのと関連があるのか一概に言えないが、しっかりした分析を行い指導方法・指導内容の工夫改善に努めて頂きたい。
教育委員の中には、「しっかりと数値で示すべき」との意見があったというが、私も同意見だ。現に市町村別の数値を公表している府県もある。
公表は「学校間の序列化や過度な競争につながるから・・・」との過去の呪縛霊のようなフレーズがいつも付きまとうが、自分の子供が通う学校がどのレベルなのか知りたい親や地域住民は多いと思う。それらの声にはどう応えていくのか?今後の検討が望まれる。