これまで審議が紛糾し会期延長1日というのは経験があるが、2日延長は初めての経験だ。異常事態が続いている。
予算委員会の一部始終は各紙の報道や小樽ジャーナルに詳しいが、市長答弁のあいまいさに要因があるとみる。市長は14日の記者ぶら下がりで「議会を止めたのは秋元議員(公明党)」と明言し委員会でもそう答弁したが的を射ていないし、理解不足だと感じる。市長答弁に矛盾がなく毅然とした答弁であれば空転することはあり得ない。それを議会のせいにされるのは議長としても不本意だ。
市長は昨日、調整に当たる予算委員会正副委員長の調整(面談)を拒絶した。議会を邪魔者のように思っておられるなら不幸で残念なことだ。我々25人の議員もそれぞれ市民の負託を背負っている。市長も多くの市民の支援を得ておりそれを随所で意思表示されるが、確かに民意は大切だが万能ではなく、ましてや独善になっては決してならない。二元代表制のしくみをご理解いただき、議会との良好な関係を築いて頂きたいと痛切に思うところだ。
3期12年間市長を務められた山田勝麿元市長が小樽ジャーナルの取材に以下のように語っている。
---------------引用 小樽ジャーナル 9/13----------------
森井氏は当選してから私のところに挨拶に来た。今後のことで話を聞きたいと言うので、特別職の副市長の定員は1人でなく2人となっており、副市長2人も可能だと言った。〜※注
もう1つ、市役所庁内のコミュニケーションを良くするためには、内部昇格が良いのではないかとだけ話した。
※注〜現在は定員1名と規定している。(平成19年4月1日改定)
一般職の人事については、何も意見を言っていないし、辞めた私が言えるわけはないでしょ。6月のあんなひどい人事をするから、庁内や議会とも対立してしまっている。市政を進めるためには、いろんな人の意見を聞いて、議会としっかりした関係を作らなければ、前に進めるわけがないでしょ。
自分だけ格好の良いことを言ってたって、議会との関係がうまくいかなければ、何も出来ないでしょ。市長の政治姿勢の問題ですよ。人の意見を聞かず、何か言われても 『私はそうは思いません』 で終わっている。
2定での件では、総務部長に何も話していないと言ったら、市長本人から『迷惑を掛けて申し訳ない』と言ってきた。
市長になったら、議会との関係をちゃんとできないと何も出来ないでしょ。人の話に耳を傾けなければダメだよ。
小樽ジャーナル→クリック
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議員の中には議会の姿勢に対し「市民から議会が非難される」ことを懸念する者もいるが、それを恐れて審議が委縮することは絶対にあってはならない。時には非難を浴びても正しい議論を展開することが議会の役目であり、それなくしては議会は自滅することになる。